ムーブメントをつくろう
「BASIC by MOTION GALLERY」は、普段の活動やクラウドファンディングで実現したアイデアに、継続性・証明性・拡張性をもたらし、未来のベーシックをつくる場所。ミッションを掲げ、想いに共感して集まったメンバーと継続的で深いつながりをつくり、活動を続けるための場所です。
同じ想いを抱えた自律的な集まりは、私たちが想像する以上に力を持っています。そもそもBASICを立ち上げるきっかけとなったのは、新型コロナウイルス感染症まん延防止のため緊急事態宣言が発令された、2020年のできごとでした。当時、外出やイベントの自粛が要請されるなど、多くの事業者が廃業の危機にさらされ、非常に苦しい状態が続きました。
MOTION GALLERYではそうした状況を受け、新型コロナウイルス感染症の影響で中止・延期となったイベントや施設のための支援プログラムを実施。全国のミニシアターを支援する「ミニシアター・エイド基金」を映画監督の深田晃司さん、濱口竜介さんらと立ち上げたほか、登山者の安全と安心を提供してきた山小屋を応援する「山小屋エイド基金」、本屋さんを支える「ブックストア・エイド基金」などを支援しました。結果、大事な場所や活動を守ろうとする人たちからの応援が集まり、その声はインターネットやメディアを通じて全国に広がり続け、やがて大きなムーブメントになったのです。
これらの基金プロジェクトは、突然立ちはだかった大きな危機を免れるためのクラウドファンディングでしたが、この現象を目の当たりにした私たちは、みんなの手でそれぞれが必要としている場所や活動を守っていくことが日常になればと思うに至りました。
ひとりひとりの声や行動こそが、困難な状況を切り開き、やがて社会を形づくっていく。それを当たり前にするには、希望の芽を健やかに育てられる場所をつくることが必要です。私たちはBASICからさまざまな形のムーブメントが生まれることを願っています。